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お知らせ

2024年5月8日
日鉄エンジニアリング株式会社

【開発】可搬式小型CO2分離回収試験設備「m-ESCAP™」

日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区、以下「当社」)は、このたび当社が提供する省エネ型CO2分離回収設備ESCAP®の性能を再現できる可搬式小型試験設備m-ESCAP™(以下「本設備」)を開発し、運用を開始しましたのでお知らせいたします。

本設備はESCAP®商用機と同様に、排ガス性状やCO2用途に応じたオーダーメイドでの設備検討が実施できるほか、CO2回収率も商用機と同レベルの90%以上を実現しており、エネルギー消費量の高精度な評価が可能です。本設備を用いることで、CO2回収性能、回収CO2の品質、吸収液への影響、操業安定性などを商用機導入前に評価することが可能となります。

今後は、本設備をさまざまな種類の排ガスからのCO2分離回収の検討に活用することで、本格的な設備導入を検討されているお客様に対して最適なソリューションをご提案するとともに、幅広い産業へのCO2分離回収技術の普及を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。

【m-ESCAP™設備仕様】
CO2回収能力 0.2~1.2 t-CO2/日
CO2回収率 90%以上(標準)
原料ガス流量 75 m3N/h(標準)
原料ガスCO2濃度 5~40 vol% (dry)
m-ESCAP™
【m-ESCAP™を使用した検討実施例】
  • ① 日本製鉄(株)東日本製鉄所 君津地区
    「グリーンイノベーション基金事業/製鉄プロセスにおける水素活用プロジェクト」の公募に対して日本製鉄株式会社(以下「日本製鉄」)が提案・採択された「高炉を用いた水素還元技術の開発/外部水素や高炉排ガスに含まれるCO2を活用した低炭素化技術等の開発」の取り組みの一環として、日本製鉄の製鉄所に設置され、実ガスによる吸収液の性能評価に活用中です。
  • ② 東京二十三区清掃一部事務組合 板橋清掃工場
    「グリーンイノベーション基金事業/廃棄物・資源循環分野におけるカーボンニュートラル実現」の公募に対して当社が提案・採択された「CO2分離回収を前提とした廃棄物焼却処理技術の開発/化学吸収法をベースとしたCN型廃棄物焼却施設」の取り組みの一環として、東京二十三区清掃一部事務組合の協力のもと板橋清掃工場(東京都板橋区高島平)に設置し、清掃工場の排ガスからのCO2分離回収の実証試験を実施予定です。「板橋清掃工場」における「CO2分離回収に関する実証試験」について
  • 省エネ型CO2分離回収設備(ESCAP®
    製鉄所や発電所、各種工場で発生する排ガスなど、不純物の多い原料ガスから食品用途を含む高純度のCO2を製造でき、CCU(CO2の回収・利用)およびCCS(CO2の回収・貯留)を目的に幅広く適用が可能です。 当社のESCAP®は、排ガス性状やCO2用途に応じたオーダーメイドのエンジニアリングのご提供を強みとしています。高い熱エネルギー効率(汎用技術と比較し、熱消費量を43%低減)、原料ガスおよび製品CO2中に含まれる不純物の除去技術が特徴で、国内では商業機2件の実績(①製鉄所排ガス向け:120t-CO2/日、②石炭火力発電所排ガス向け:143t-CO2/日)があります。

【お問い合わせ先】

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